どこまで、を決めているか

目標を決めることはよくある。

売上1,000万円。

フォロワー1万人。

社員50人。

店舗を10店舗にする。

数字があると、現在地も分かりやすい。

あとどれくらい頑張ればいいのかも見える。

でも最近、少し気になることがある。

目標には「ここまで行きたい」という数字はあるのに、

「ここまで行ったら、もう増やさない」

という数字は、あまり見かけない。

売上が1,000万円になったら、次は2,000万円。

2,000万円になったら、次は3,000万円。

フォロワーが1万人になれば、次は3万人。

会社が大きくなれば、さらに大きくする。

増えることが、そのまま成長として扱われる。

もちろん、大きくしたい人は大きくすればいい。

世界中に届けたいものがあるなら、それを目指せばいい。

僕が気になるのは、

どこまで増やしたいのかを決めないまま、増やし続けることだ。

数字には終わりがない。

売上も、資産も、フォロワーも、顧客数も。

上には、いつでも誰かがいる。

だから「多いほうがいい」を基準にすると、終わる場所がなくなる。

しかも、数字が増えると、それに伴って増えるものもある。

売上が増えれば、仕事が増えるかもしれない。

社員が増えれば、管理することも増える。

顧客が増えれば、対応も増える。

フォロワーが増えれば、発信の仕方が変わることもある。

数字だけが増えて、ほかは何も変わらないわけではない。

だから最近は、

「どこまで増やせるか」より、

「自分はどこまで欲しいのか」

を先に考えるほうが大切なのではないかと思っている。

最低限これくらい必要、という下限を決める。

その一方で、

これ以上はいらない、という上限も決める。

その間に、自分のちょうどいい場所がある。

成長しないという話ではない。

諦めるという話でもない。

ただ、

自分が望んでいる大きさを、自分で決めておく。

そうしないと、

自分にとって十分な場所まで来ているのに、

まだ足りないと思いながら走り続けることになる。

目標を決めるとき、

「どこまで行きたいか」は考える。

その隣に、

「どこまで行ったら、もう十分か」

という数字も置いてみる。

上限を決めることも、

自分の人生や事業を設計することの一部なのかもしれない。

玉井 安行 / ホームポジションデザイナー

南信州を拠点に、小さな会社や経営者の「整理しきれないこと」を一緒に考える仕事をしています。

事業、採用、Web、生成AIなど、テーマはさまざま。でも、すぐに答えを出すのではなく、「そもそも何が問題なんだろう?」というところから考えることを大切にしています。

経営や仕事について、誰かと一度整理してみたいことがあれば、ご相談ください。
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