お金を増やしたいと思っている。
投資をしたり、新しい仕事を考えたり、収入を増やす方法を考えたり。
こう書くと、お金が好きな人のように見えるかもしれない。
でも、たぶん僕がやりたいことは、その逆だ。
お金のことを、あまり考えなくていい人生にしたい。
何かをやってみたいと思ったとき。
「でも、お金がないから」
という理由で諦める。
逆に、やりたくない仕事なのに、
「でも、お金が必要だから」
という理由で引き受ける。
どちらも、判断の中心にお金がいる。
もちろん、生きていく以上、お金は必要だ。
家族がいればなおさらだし、きれいごとだけでは暮らしていけない。
だから、お金を増やそうとしている。
でも、ここには少し不思議な矛盾がある。
お金を人生の中心から降ろしたいから、お金について考えている。
投資について学ぶ。
資産をつくる。
収入源を増やす。
お金のことを考えなくて済むようになるために、今はむしろ、お金のことをたくさん考えている。
では、いくらあれば終わるのだろう。
ここを決めておかないと、少し怖い。
500万円あれば、次は1,000万円。
1,000万円あれば、次は3,000万円。
収入も同じで、500万円になれば800万円、800万円になれば1,000万円。
増やすことそのものが目的になれば、たぶん終わりはない。
本当は、お金が欲しかったわけではないのかもしれない。
欲しかったのは、
やりたくないことを断れること。
大切な人との時間を守れること。
面白そうなことに手を伸ばせること。
そして、自分で自分の人生を選べること。
だとしたら考えるべきなのは、
「どうすれば、もっとお金を増やせるか」
だけではない。
自分にとって、
「もう十分だ」と言える場所はどこなのか。
そこを決めることも、お金について考えることなのかもしれない。
