会社に仕事が次々と入ってくる。
受注が増える。
売上が伸びる。
社員は毎日忙しく働いている。
一見すると、順調な会社に見える。
でも、決算を見てみると、思ったほど利益が残っていない。
そんなこともある。
そこで、
「もっと売上を増やそう」
と考える。
営業を強化する。
新しい取引先を開拓する。
設備を増やす。
人を採用する。
もちろん、売上を増やすことが必要な場合もある。
でも、少し気になることがある。
すでに忙しい会社が、さらに仕事を増やすことで、本当に良くなるんだろうか。
例えば、ある仕事は売上が大きい。
でも、細かな対応が多い。
何度も打ち合わせが必要になる。
急な変更が入る。
納期も厳しい。
結果として、社員が多くの時間を使っている。
一方で、売上はそれほど大きくなくても、安定して利益が残る仕事もある。
もし前者の仕事ばかりが増えていったら、どうなるだろう。
売上は伸びる。
仕事も増える。
社員も忙しくなる。
でも、利益はそれほど増えない。
そして、忙しくなったことで、新しい取り組みを考える時間もなくなっていく。
ここで一度、考えてみたい。
会社は、何を増やそうとしているんだろう。
売上なのか。
利益なのか。
顧客数なのか。
社員の人数なのか。
それとも、会社が自由に使える時間やお金なのか。
これらは、必ずしも同じ方向に増えるわけではない。
売上を増やせば利益も増えるとは限らない。
顧客を増やせば会社が安定するとも限らない。
仕事を増やせば社員が豊かになるとも限らない。
だから、売上を増やす前に、今ある仕事を見直してみてもいいのかもしれない。
どの仕事が利益を生んでいるのか。
どの仕事に時間がかかっているのか。
どの顧客への対応が負担になっているのか。
そして、どんな仕事をこれから増やしたいのか。
もしかすると、仕事を増やすよりも、減らしたほうが会社が良くなる場合もある。
忙しさは、目に見えやすい。
売上も、数字で確認できる。
でも、会社にどれくらい余裕があるのかは、それだけでは分からない。
忙しいことが、会社がうまくいっている証拠になっていないだろうか。
仕事が増えているときほど、一度立ち止まって考えてみたい。
