手段を決めてから、目的を探していないか

「AIを導入したい」

「SNSを始めたい」

「ホームページをリニューアルしたい」

「採用サイトをつくりたい」

「DXを進めたい」

仕事をしていると、

こういう相談を受けることがある。

もちろん、

やりたいことが明確に決まっている場合もある。

でも話を聞いているうちに、

少し不思議な状態になっていることがある。

何をするかは決まっているのに、なぜやるのかが決まっていない。

AIを導入することは決まっている。

では、何を良くしたいのか。

SNSを始めることは決まっている。

では、誰に何を届けたいのか。

ホームページを新しくすることは決まっている。

では、今のホームページの何が問題なのか。

聞いていくと、

「時代的に必要だから」

「競合もやっているから」

「そろそろやったほうがいいと思って」

という話になることもある。

これは少し順番が逆なのかもしれない。

本来なら、

困っていることがある。

実現したいことがある。

変えたい状態がある。

そのための方法を考える。

その選択肢のひとつとして、

AIやSNSやWebサイトが出てくる。

でも、

新しい技術やサービスが登場すると、

先に手段が目に入る。

すると、

「AIをどう使おう」

「SNSで何を発信しよう」

と考え始める。

そして、

その手段を使うための目的を、

あとから探すことになる。

もちろん、

新しいものを試してみること自体に意味がある場合もある。

触ってみなければ分からないこともある。

ただ、

会社として時間やお金を使うなら、

一度だけ順番を戻してみてもいい。

AIを導入するかどうかではなく、

今、何に困っているのか。

ホームページをつくり直すかではなく、

今、何がうまくいっていないのか。

SNSを始めるかではなく、

そもそも誰とつながりたいのか。

そこまで戻った結果、

「やらない」

という答えになることもある。

それは、

何もしなかったわけではない。

手段を増やすことより、

必要のない手段を選ばないこと。

それも、会社を前に進める判断のひとつだと思う。

玉井 安行 / ホームポジションデザイナー

南信州を拠点に、小さな会社や経営者の「整理しきれないこと」を一緒に考える仕事をしています。

事業、採用、Web、生成AIなど、テーマはさまざま。でも、すぐに答えを出すのではなく、「そもそも何が問題なんだろう?」というところから考えることを大切にしています。

経営や仕事について、誰かと一度整理してみたいことがあれば、ご相談ください。
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