ホームページは作っただけでは効果なし。開設後の正しい運用方法とは
採用や販促目的で、これまで自社ホームページを持っていなかった小さな会社からも、ホームページ制作の依頼が増えました。
ホームページを持つことは大いに賛成ですが、未だに「ホームページを解説すればアクセスがある(お問い合わせがある)」といった間違った認識を持たれた方もいらっしゃいます。
自社ホームページの開設が “当たり前” になった現代では開設後の正しい運用がカギとなります。ホームページ制作に当たり「開設後の運用」まで視野に入れて、自分たちで育てていける準備を整えておきましょう。
ホームページを新規公開しただけではアクセスは増えません
自社ホームページがあるだけで問い合わせが増えたり、商品が売れたのは約20年以上前の話です。
現代は、ホームページがあってやっとビジネスのスタートラインに立てる状態です。スタートラインから少しでも前進するためには、作ったホームページを育てる必要があります。
この「育てる」フェーズをおろそかにしてしまうと、せっかく作ったホームページはインターネット上のゴミともなりかねません。ホームページに人が集まる仕組みをしっかり理解しておきましょう。
人は「見たい情報がある」からホームページを訪れる
街のどこかで、誰かが家を新築したとして、翌日から人が押し寄せるでしょうか?
インターネットという広大な海に、自社のホームページを公開したとしても、まだ「誰も知らない」状態です。インターネットに”自社のホームページ”という住所が登録され、家が建ったに過ぎません。
たとえ適切にキーワードを散りばめ、各コンテンツを充実させた状態でホームページ公開に至ったとしても、最初から自然にスタートダッシュがかかることは、まずありません。
人は「見たい情報があるから」ホームページを訪れます。企業側が「見たいだろう」と思っていることと、ユーザー側が「本当に見たいこと」にはギャップがあることが多く、このギャップを埋めていく作業がホームページを育てるということです。
ホームページにアクセスを呼び込むには-開設後の正しい運用方法
ホームページにアクセスが無い、またはアクセスの伸びが芳しくない場合は、あなたのホームページが以下の状態になっていないかチェックしていきます。
検索エンジンのインデックスに登録されていない
新しいWebサイトは、検索エンジンがまだクロール(巡回)してインデックスに登録されていないことがあります。Google Search Consoleなどを利用してサイトマップを提出し、インデックス登録を促進しましょう。
SEO対策が不十分
SEO対策が不十分だと、検索エンジンで上位表示されにくくなり、アクセスが少なくなります。キーワード戦略やコンテンツの最適化、内部リンクや外部リンクの戦略などを見直しましょう。
コンテンツが魅力的でない
訪問者が興味を持たない、または役に立たないコンテンツではアクセスが増えません。読者のニーズに応える魅力的なコンテンツを提供しましょう。
宣伝やプロモーションが不足
Webサイトを運営していることが周知されていなければ、アクセスは増えません。SNSや広告などを活用し、宣伝やプロモーションを行いましょう。
使いやすさやデザインが劣る
デザインが見づらかったり、使いづらかったりすると、訪問者はすぐに離れてしまいます。デザインやユーザビリティを向上させ、訪問者が長く滞在するようにしましょう。
更新頻度が低い
定期的に更新されていないWebサイトは、訪問者に新鮮な情報を提供できず、再訪が減ります。定期的に新しいコンテンツを投稿し、訪問者の関心を引き続けましょう。
専門的なアドバイスになってしまいましたが、基本的にはこれらの条件をコツコツ改善してけば、必ずアクセスは増えていきます。アクセスと売上は必ずしも比例しませんが、アクセスしてくるユーザーを魅力的なコンテンツでリピーターにできたとき、初めてあなたのビジネスのファンとなってくれます。それがホームページの正しい運用方法です。
専門分野はプロの助けを借りつつも、自社でホームページ運用することが非常に重要です。
「ホームページは会社の顔」と言われますが、会社の顔を他人に任せっきりし、伸びている企業はありません。Webの力を信じ、ホームページを運用する目的を明らかにして取り組むことが、成果を出す第一歩です。
アクセスはお金で買える。でもちょっと待って!
ホームページへのアクセス数は「広告を出す」という手法で増やすことができます。アクセスをお金で買う、ということですね。インターネット広告は低単価ですぐに出稿できるため、企業や商品を短期的に目立たせるには良い手法です。
しかし、お金で集めたアクセスの先に、魅力的なコンテンツが無ければ、売上や問い合わせにつながらなかったり、あなたのビジネスのファンにはなりにくいのです。いつまでも広告費をかけ、アクセスを呼び込む手法から抜け出すことができません。
ここで伝えたいことは、企業ブランディングの重要性です。
あなたのビジネスの価値、強み、魅力をしっかり言語化し、理念に則った活動をホームーページで伝え続けることが企業ブランディングにほかなりません。ブランディングなくして、ホームページからのユーザーの「ファン化」は難しいでしょう。
「会社の顔」であるホームページで語られていることと、企業活動が一致しているかどうかを消費者やユーザーはしっかり見ています。ホームページの開設という新たなチャレンジを期に、ぜひ、自社の想い、理念、未来について振り返って下さい。それこそが、個性・魅力・強みで、強いブランドとなりえます。
さいごに
ホームページは運用開始からが本当のスタートです。
自社のためだけでなく「訪れてくれるお客様のため」のホームページであることを忘れずに、自社で育てていく環境をつくっていきましょう!
私たちは、小さな会社の
- ブランディング(魅力の言語化)
- ホームページ制作(ロゴマークなど含む)
- マーケティング(売り込まずに売れる仕組みづくり)
を一貫して支援しています。お手伝いできることがあるはずです。お気軽にご相談下さい。